2022/10/15
こんにちは!
長野県を拠点に、大型製缶加工・大型機械加工および生産設備・産業機械の設計・製作を行っている株式会社ヤマウラ(東証プライム上場)と申します。
当社は、
を内包した、中部・関東 最大級の製缶機械加工・製缶溶接工場を保有しております。
これらの設備群を駆使し、大正9(1920)年の創業以来100年以上にわたって、プラントメーカー、食品メーカー、産業機械・装置メーカー、自動車部品メーカー、化学メーカー、電力会社など様々な業界の大手企業様に、大型製缶品や機械・装置を納品してきた実績がございます。
ベンダーやタレパンなど製缶加工設備のみ保有している製缶業者や、機械加工設備で製缶品の追加工のみ行う機械加工業者は多数いますが、製缶加工・機械加工、いずれも内製化しているという企業は限られます。
ヤマウラは、大型製缶加工と大型機械加工の両方を行う「製缶機械加工メーカー」として、ベンディングロール、大型五面加工機、大型ターニングセンタ、NC長尺旋盤、横中ぐり盤、横型/立型マシニングセンタといった大型加工設備を多数保有しております。
ここでは、大型五面加工機、大型ターニングセンタ、NC長尺旋盤についてご紹介させていただきます。
大型五面加工機
当社が保有する大型五面加工機(門型マシニングセンタ)は、長さ8mの長尺品まで加工可能な仕様ですが、テーブルに載せたワークを移動させながら加工を行うことにより、長さ12mの超長尺品の加工を行った実績もございます。
レベルやトランジットを活用することで、平面度を確保しつつ加工することができます。
大型ターニングセンタ
大型ターニングセンタ(立旋盤)は、通常のNC旋盤でチャックできないような大物・重量物の旋盤加工に適しています。
過去には、5トンの軸受けフレームの内径加工や14トン・φ1,200の巻上機(巻き上げワイヤードラム)の外径加工を行ったことがあります。大物・重量物の旋盤加工では、ワークがぶれやすく真円度・面粗度を出すことが非常に難しいですが、長年培ってきた技術・ノウハウにより高精度に仕上げることができます。
NC長尺旋盤
こちらは、長さ7,000まで加工可能なNC長尺旋盤です。
過去には、φ5,700の送りねじ(台形ねじ)を加工した実績もございます。
当社が保有する門型マシニングセンタ、ターニングセンタの加工動画は、こちらからご覧いただけます。
また、製缶加工・機械加工の双方を知り尽くしているからこそ、コストダウン・納期短縮・品質向上のためのVA・VE提案を積極的に行っております。
例えば、長さ30m級の水門の戸当たりの製缶加工を依頼された際には、組立の際に平面度・穴ピッチ精度が重要であったため、製缶加工+機械加工で高精度に加工しました。
また、別のケースでは、既存サプライヤ―の廃業に伴う転注で、装置フレームをSS材の削り出しで製作する依頼がありました。しかし、搭載物(上に載せる装置)の重量や必要精度を確認したところ、製缶加工のみで充分であることが分かったため、結果として25%のコストダウンにつながりました。
ヤマウラの最大の強みが、大物・長尺物に対する高精度・高品質の溶接・組立技術です。
当社が高精度・高品質の製缶溶接を実現しているポイントは、2つあります。
当社は、2.5m×7mの大型溶接定盤を10台保有しております(自社製作)。この溶接定盤を駆使することで、歪みの発生を抑え精度良く溶接することができます。
この定盤は組み合わせて使用することができるため、7mを超える大物についても対応可能です。
ヤマウラには、多数の技術士や技能士が在籍しております。産業界における博士にあたるのが技術士ですが、当社では3名の技術士が在籍しており、産業界でもトップクラスの技術力を誇る根源となっています。
技能オリンピックや各種技術コンクールでは、アーク溶接、CO2溶接、TIG溶接などで毎年上位入選を果たす溶接技術者が多数在籍しています。最近では、2022年の全国溶接技術競技会において、長野県大会で優勝し全国大会に出場しております。
ヤマウラでは、試作案件や設計のご提案から、鋼材調達、製缶加工、溶接・組立、機械加工、その後のショットブラストや塗装等の表面処理はもちろん、現地への据え付け工事の実施、アフターフォロー(修理・メンテナンスの手配)まで、すべて当社で一貫対応することが可能です。
さらに、当社のエンジニアリング事業部には、機械設計・製造部門と電気制御・工事部門の両方を保有しているため、機械設計・電気制御設計いずれも対応可能ですので、「設備更新の際に、生産能力を上げたい、、」「機械の製造だけでなく制御盤・操作盤の製作もお願いしたい、、」といったご相談も承っております。
すべての工程を工場内で行うことにより、お客様に高精度・高品質の大型製缶品を迅速にご提供できるような体制を構築しております。設計・製缶加工から後工程まで当社に丸投げいただくことで、管理コストや横持ち費用といった無駄な工数・コストを削減することができます。
当社が過去に、製缶機械加工により製作した製品・装置をご紹介いたします。
こちらは、大型ロールの軸受けフレームです。
重量は単品で5トン程度あり、6面すべてを大型五面加工機で加工、軸孔については大型ターニングセンタにて精密機械加工を行い高い要求精度を確保しております。
こちらは、粉粒体搬送用の高さ11mのバケットコンベアです。
粉体・粒体を垂直方向に搬送するためのコンベアで、オールステンレスにて製作いたしました。広いヤードで仮組立を行い出荷することで、現地での据え付けを確実なものにできます。
ここまで、ヤマウラの設備・技術について詳しくご紹介してきました。
当社にご依頼いただく製品・装置の多くが、単品の重量が5~20トンの大物・長尺品です。
具体的には、産業機械・装置向けの架台・フレーム、ケーシング・カバー、ワイヤードラム(巻上機)、自動機・搬送装置・コンベア、生産設備、乾燥装置、廃棄物処理装置のほか、合成床版や橋梁といった鋼構造物になります。
また、長さ10m以上、もしくは径φ1m以上の製品・装置についてももちろん対応可能で、分割可能なものであれば上限はありません。
5~20トンの大物・長尺物の製缶機械加工なら、中部・関東圏で最大級の製缶機械加工・製缶溶接工場を擁するヤマウラにお任せください。
こちらは、高速道路や高架橋の建設時に仮設材として使用される合成床版の特徴、PC床版やRC床版との違いやメリットを解説したコラムです。
2021/09/21
本記事では、数m~十数mクラスの大型ワークの機械加工において使用される五面加工機の特徴や、大型精密機械加工におけるポイントについて詳しく解説しております。
2022/07/17
こちらは、Φ300という小径の水圧鉄管の溶接による補修が必要となる内容に対して、現地での修理・修繕ということで機転を利かせ、フランジ締めに変更するようにした技術提案事例です。
2021/09/18
こちらは、破損した厚さ30mmのピニオンギヤをすぐに直してライン復旧したいという方に対して、レーザー加工でギヤ形状を複数枚切り出し、ボルトで重ね合わせることで、臨時的なピニオンギヤの製造をした応急処置事例です。
2021/09/18
ゴルフシャフト加工機の更新について、機械の設計・製作のみならず制御盤の設計・製作まで当社で一貫対応した事例をご紹介します。
2022/09/26
こちらは、海外に発注していたが納期に間に合わない制振装置に関して、組立図をもとに部品図作成、部品製造から組み立てまでを全て社内で一貫特急対応した事例です。
2021/09/23
こちらは、食物残渣の法令改正を機に、超高速乾燥装置の製造・導入によって商品開発支援を行った技術提案事例になります。
2022/06/07
横中ぐりフライス盤は、横方向から穴あけ加工ができるNC工作機械です。本記事では、横中ぐりフライス盤の特徴と得意とする加工を中心に、より上位の概念である中ぐり盤の特徴や加工事例についてもご紹介します。
2021/09/21
本記事では、横中ぐりフライス盤とマシニングセンタの違い、そして両者のメリット・デメリットについて、加工動画と併せて詳しく解説しています。
2021/09/21
こちらは、規格にない不等辺アングル材をご希望されていた方に対して、等辺アングル材の先にフラットバーを溶接することで、不等辺アングル材を特注製作した技術提案事例です。
2021/09/18
こちらは、作業者2名で対応していた膜厚検査を、自動音声入力ソフトを導入して作業者1名で対応することで、コスト削減を実現した技術提案事例です。
2021/09/24
こちらは、15tクラスの大型鋳物の製造に困っていた方に対して、鋳物の一体製造から溶接による製缶構造に工法転換して製造対応した技術提案事例です。
2021/09/18
こちらは、19mクレーンガーターの製造に関して、現場溶接から社内での一体物を製造&ポールトレーラー輸送に変更することで、納期短縮を実現した提案事例です。
2021/09/18
こちらは、厚板の段付きポケット加工を、1つの厚板への機械加工から、3つの鋼材の溶接加工へと工法転換することで、リードタイム短縮及びコスト削減につながった技術提案事例です。
2021/09/18
こちらは、部品点数が多い量産品の全数検査が必要だった案件に対して、3Dレーザースキャナを用いることで対応した技術提案事例です。
2021/09/24
最大10mのワークまで測定可能な3次元測定器により、組付け後の大型装置部品の位置・寸法の測定精度を向上させた事例をご紹介いたします。
2022/04/26
こちらは、規格に合わせて塗装を4,5回も行わなければならなかった部品に関して、材質をSSからSUS系に変えることで塗装工程をなくしてリードタイム短縮につながった提案事例です。
2021/09/18
こちらは、Φ1200の巻き上げワイヤードラムの製造依頼に対して、ターニングセンタにて製造対応した技術提案事例です。
2021/09/19
重量5tの大物ロールプレス用の軸受けフレームの軸穴を、最大径Φ2,800のワークを加工できる大型ターニングセンタで高精度加工した事例になります。
2022/06/07
こちらは、台形ネジ加工の際に高速ネジ切り旋盤を用いて、大幅なリードタイム短縮を実現した技術提案事例です。
2021/09/24
こちらは、全面加工が必要だった大型水門の戸当たりに対して、裏側にH鋼を溶接&H鋼をクランプすることで、全面加工を実現した技術提案事例です。
2021/09/19
こちらは、突起形状がついていて旋盤加工では加工困難なロープシーブに対して、門型マシニングセンターに工夫を凝らすことで加工を実現した技術提案事例です。
2021/09/24
こちらは、溶接指示でいただいた液晶検査架台の製造において、溶接から塗装+ビス止めに変更することで、錆汁発生を防止した高品質製缶加工品の製造を行った技術提案事例です。
2021/09/19
「高品質」「顧客満足度の向上」をモットーとして、さまざまなサービスを展開しています。