2021/09/21
トロンメル(分級機)は大型分粒装置の一種で、がれきや粉砕物など素材を「ふるいわけ」する選別機です。
しかし、トロンメル一つとってもふるい分けを行う素材や大きさによって選定のポイントが異なってきます。トロンメルの対象物からその特徴を知ることで、設計依頼や選定時のトラブル回避に役立つでしょう。
ここでは、トロンメルを製作する製缶加工・装置受託センター.comが、トロンメルの用途や構造、選定する際のポイントについて解説します。
機械加工や製缶加工に興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
>>五面加工機による大型精密機械加工のポイントと加工事例のご紹介
トロンメルは、大型分粒装置の一種です。円筒形に網目をはったふるいを回転させながら、投入した原料のサイズによって分級を行います。このことから、トロンメルは別名「回転式選別機」と呼ばれています。
トロンメルと似たものとして振動式選別機が存在しますが、少し異なります。
振動式選別機はふるいを振動モーターで自動的に振動させる装置です。土砂などの細粒分をふるい落とす際には、振動が有効になります。
トロンメルは主に、産業廃棄物や砂利・砕石・石灰石、鉄鋼、金属鉱山、土砂、残土などをふるい分ける時に利用されます。
中心軸を水平あるいはわずかに傾けて設置し,電動で回転振動しつつ対象物のふるい分けを行います。
■土、泥・・・土壌汚染・建設汚泥・残土
■ 砕石、石灰石・・・ 砕石、骨材、石灰石
■ 金属鉱山・・・鉄鉱石、硫化鉱
■ 鉄鋼 … 鉄鉱石、原炭、ユークス、ペレット、焼結鉱
■窯業 … セメント(グリット除去)、セメントスラリー、珪砂
トロンメルを製作する際に重要なポイントを説明していきます。
トロンメルには、水を加える湿式と,水を使わない乾式タイプがあります。主にトロンメルは、鉱石,石炭,砂利などの粗砕物を大きさでふり分けるために用いられることが多いですが、産業廃棄物など水を含んでいる対象物を扱うこともあるため、対象物に応じてタイプを変える必要があります。
どの対象物をどの程度振り分けるかによって、網目のサイズを変えることで調整する必要があります。「打抜き網」「ウレタン網」など様々な網があるため、目的に合った網を選ぶのがコツです。
どのように振り分けるか不明な原料の場合、トロンメル自体に角度調整機構を設けることで、対応することができます。
トロンメルの回転速度は、インバータ制御で可変速にすることも可能です。
続いて、実際に当社が製作したトロンメルの製品事例をご紹介いたします。
こちらは産業廃棄物の分級を行うトロンメルです。大型ターニングセンターによる機械加工。トロンメルの前後で真円度を確保。ベンディング(3本)ローラーで曲げ加工を行いました。
当社では、設計・製作・据付までの一貫施工。試運転まで対応可能ですので、不具合を工場内でつぶすことができます。
当社では、長年の製缶技術や豊富な実績を活かし、設計・製作・据付までの一貫施工が可能です。また、試運転まで対応可能なため、不具合を工場内でつぶすことができます。
また、産業廃棄物から土石流の分別を行うトロンメル製作の実績がございます。
トロンメル製作にお困りの方は、製缶加工・装置受託センター.comを運営するヤマウラエンジニアリング事業部までお問い合わせください!
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