2021/09/21
高速道路や高架橋の建設時に仮設材として使用される合成床版。
しかし、PC床版やRC床版と比較して、その違いやメリットを明確に答えられますでしょうか。
合成床版の特徴や構造、メリットを知ることで、設計依頼や選定時のトラブル回避に役立ちます。
ここでは、インフラに欠かすことができない合成床版を数多く製作してきた製缶加工・装置受託センター.comが、その特徴を解説します。
<目次>
・合成床板とは?他の床板との違い
・合成床版の構造
・合成床版のメリット
・合成床版に関する製品事例
・合成床版のことなら、ヤマウラまで!
機械加工や製缶加工に興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
>>五面加工機による大型精密機械加工のポイントと加工事例のご紹介
合成床板とは、鋼板(デッキプレート)とコンクリート(スラブ)を組み合わせ、荷重に抵抗するように構成された床版を指します。
RC(鉄筋コンクリート)床版や鋼製床版と比較し、合成床版は高耐久な床板となっており、40tfまで破壊を生じないことから、寿命については 100 年以上としてもよいであろうとの評価がなされています。
平成9年の「公共工事コスト縮減のための新行動計画」により、橋梁に長支間の高耐久性床版が求められるようになったことを受け、現在、合成床版は橋梁や高速道路などに使用されています。
合成床版は、底鋼板にリブなどのズレ止めを適切に配置することによって、コンクリートと一体化され、分離しない構造になっています。
また、組み合わされた底鋼板は、型枠と鉄筋の両方の役割を持ち、床版の引っ張りに抵抗することで、床版に曲げ・せん断鋼性を与えています。
このような構造により、合成床版はプレストレスをいれたPC(プレキャスト)床版と同等以上の耐久性を保持し、ひび割れに対してもRC床版同等の制御が可能です。
合成床版は、鋼版とコンクリートを組み合わせた構造により、他の床版にない様々なメリットがあります。
例えば、合成床版は、製作された鋼板パネルが型枠と対象物を支える支保工の役割を兼ねるため、現場における施工性や安全性がPC床版よりも保たれるというメリットがあります。また、PC鋼材の緊張作業のような特殊作業が不要なため、工期短縮が可能です。
さらに、合成床版の構造上、耐久性が高く長寿命なため、維持管理の省力化、ライフサイクルコストの低減、コンクリート剥落の解消にも繋がります。
続いて、実際に当社が製作した合成床版の製品事例をご紹介いたします。
こちらは、高速道路や高架橋の建設時に仮設材として使用される合成床版です。
現地にてパネルを敷設後コンクリートを打設する事により耐久性が向上するとともに、型枠の設置を不要とすることで現地工事期間の大幅短縮に貢献しています。
当社では、長野県下でもトップクラスの溶接技術者による、確かで高度な技術力と総合力により、インフラに欠かせない高速道路や高架橋の建設時に使用される鋼製橋梁、橋梁用合成床版の製作・塗装・組立まで一貫した製作を行っております。
また、合成床版は宮田工場での主力製品品目であり、年間30,000㎡の生産能力をもっています。広いストックヤードも保有しているため出荷工程に応じた対応を可能にしております。
そして、県内トップクラスの大型設備を保有する当社だからこそ、お客様のご要望にお答えし、最適な設計を提案することができます。
橋梁や高架道路の合成床版や桁橋の特注製造・工事なら、製缶加工・装置受託センター.comを運営するヤマウラエンジニアリング事業部までお問い合わせください!
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