2021/09/18
こちらは、厚板の段付きポケット加工を、1つの厚板への機械加工から、3つの鋼材の溶接加工へと工法転換することで、リードタイム短縮及びコスト削減につながった技術提案事例です。
お客様からは、厚板の段付き加工のご依頼をいただきました。図のような段がついた形状の厚板の加工で、ポケット部分の加工が機械加工による除去として必要になっていました。
しかし板厚が100㎜程度あり、除去加工するのにも苦労していました。板厚が大きくなるほど、ポケット部分の断面積が増えてしまい、奥行きがあるような厚板であれば、除去体積が大幅に増えてしまいます。
そこで当社では、お客様とご相談の上で、1つの厚板への機械加工から、3つの鋼材の溶接加工へと工法転換することをご提案いたしました。
図面の板厚にあわせた鋼材を3つ用意して、高精度なガス溶接によって厚板同士を溶接することで、最終的な製品を製造することができました。
機械加工から溶接へと工法転換することで、機械加工にかかっていた作業時間を大幅に短縮することに成功しました。またコスト的にも、機械加工からガス溶接に変更することで、結果的にコスト削減につながりました。
厚板加工の場合、どうしても機械加工でないとできないという考えをされている方も多くいらっしゃいます。しかし卓越した溶接技術さえあれば、溶接加工の方がより早く安く製造することも可能です。
ヤマウラには、そうした高精度溶接にも対応なスタッフが複数人在籍しておりますので、厚板溶接にも問題なく対応可能です。通常では溶接加工から機械加工への工法転換が多いのですが、当社の溶接技術を用いることで、機械加工から溶接加工への工法転換も可能となります。 厚板加工でお困りの方は、まずは製缶加工・装置受託センター.comまでご相談ください。
「高品質」「顧客満足度の向上」をモットーとして、さまざまなサービスを展開しています。