技術コラム / Column
大型ターニング加工のポイントとターニングセンタ
2021/09/21
ターニングセンタは大型のNC工作機械で、大きな加工物の旋盤加工を行うことができます。
ではどれくらいのサイズの加工物まで加工ができるかご存じでしょうか？
本記事では、ターニングセンタの特徴や同機械を使用したターニング加工について、加工事例の紹介も交えて詳しくご紹介します。
ターニングセンタとは？
旋盤とは？
旋盤加工は、チャックと呼ばれる部分に加工物を固定し、主軸を回転させることで加工物を回転させます。
その加工物に工具を当てることで加工を行う工作機械を旋盤といいます。
そのため、加工物を主軸に対して直角に切断した際の切断面は必ず円形となります。
ターニングセンタとは？
通常の旋盤と異なり、ワークを地面に対して水平にチャックし、主軸が加工テーブルに対して垂直なっている旋盤を、立旋盤と呼びます。
立旋盤は大型の工作機械で、大物ワークの旋盤加工を行うことができます。
この立旋盤の機能に、工具の自動交換装置（ATC）がついているものをターニングセンタといいます。
画像は、ヤマウラが保有するターニングセンタです。
ターニング加工における2つのポイント
ターニングセンタを使用した機械加工、すなわちターニング加工におけるポイントは、①大型の加工物の加工、②形のいびつな加工物の加工という2つがあります。
①大型の加工物の加工
通常の汎用旋盤やNC旋盤の主軸は横向きについているため、加工物を横向きに取り付ける必要があります。
旋盤で長さのある加工物を回転させると、重力によるたわみが発生しやすいため、精度の高い加工を行うことができません。
一方、ターニングセンタは主軸が水平になっているため、重力によるたわみが発生しにくく、テーブルに載るサイズまでの大型加工物なら高精度な旋盤加工が可能です。
ヤマウラが所有するターニングセンタは、テーブル直径 Φ2,800mm × 最大旋削外径 Φ2,800mm × 最大旋削高さ 2,000mmのため、この大きさに収まる加工物であれば基本的に加工が可能です。
過去には、直径の大きな（2,800mmまで）フランジの加工の実績があります。
②形のいびつな加工物の加工
ターニングセンタは、形のいびつな加工物の加工を行うことができます。
一般的にターニングセンタの主軸には加工物を取り付ける円板状の面板が取り付けられています。
面板によって、バランスの悪い加工物でも主軸に固定することができるため、ターニングセンタは比較的安定した加工を行うことができます。
ターニングセンタについてよく分かる動画がありますので、ぜひご覧ください！
こちらの記事も合わせてご覧ください。
ターニングセンタで加工した製品の事例
当社がターニングセンタで加工をを行った製品の事例をご紹介します。
大型ワークの高精度ターニング加工なら、当社にお任せください
今回はターニングセンタについてご紹介しました。
製缶加工・装置受託センター.comでは、ターニングセンタを使用し高精度の機械加工を行っています。
県内トップクラスの大型設備を保有する当社だからこそ、お客様のご要望にお答えし、最適な設計を提案することができます。
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