2021/09/19
こちらは、全面加工が必要だった大型水門の戸当たりに対して、裏側にH鋼を溶接&H鋼をクランプすることで、全面加工を実現した技術提案事例です。
お客様からは、1m×4mの水門戸当たりの製造依頼をいただきました。
こちらの戸当たりは、水を止めるために使用される製品のため、全面加工をする必要がありました。しかし図のようなクランプでは、全面加工ができなくなってしまうため、通常のクランプではない方法が必要となっていました。また厚みも12mm程度であったため、横からクランプしても剛性が無くなりビビリが発生してしまいます。
そこでヤマウラでは、加工をしない戸当たりの裏側にH鋼を溶接して、H鋼をクランプして加工することを提案いたしました。
全面加工が必要で、かつ横からのクランプも難しいため、裏側に剛性のあるH鋼を2列溶接し、図のようにH鋼をクランプして全面加工を実現いたしました。このH鋼は組立時まで取り付けて、組立の際にH鋼を外すことで、無事に水門の戸当たりを製造することができました。
H鋼を工夫して用いることで、戸当たりの全面加工をすることができました。
またこちらの戸当たりには、中面にリブがついており、どうしても戸当たり全体を線路のように支える必要もありました。そのため、H鋼を用いなければ製造することができないような製品でした。
ヤマウラでは、こうした難易度の高い製缶加工品であっても、部材や工作機械を工夫して用いることで、様々な製缶加工に対応することができます。製缶加工のことなら、製缶加工・装置受託センター.comまでぜひご相談ください。
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